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#13 この着信はこれからの序章にすぎない

ブーブーブー

携帯着信

見ると母からの携帯

普段は家の固定電話からかける母

なのに携帯って?

「もしもし~私です」

いつものセリフで出る母

しかしトーンが低い

嫌な予感

「あのね」

「お父さんが倒れたの」

は?

何ですと?

夕飯作りの最中

手が止まる

「いつ倒れたのよ?!」

「2か月前」

(この2ヶ月も後々面倒なことになる)

「は?なぜ言わないのよ」

「あなたに気を使って言えなかったのよ」

この時妊娠7ヶ月

「状態はどうなの?」

母に聞くと、以前から度々
身体が動かなくなったことがあったらしい

しかし直ぐに回復してた

だが今回は翌日になっても全く半身動かず

ただ意識はしっかりしてるらしい

「なんで救急車呼ばなかったの?!」

「「呼ばなくていい!!」との一点張りなのよー」

父のことが怖い母

固定電話が父の寝ている場所の
近くにあることから
携帯から電話していた

しかし

しかしだ

悠長すぎる

病院嫌いな父

当時の年齢70過ぎ

病院行かない老人も珍しい

ホームドクターすらいない

(これが後に大変なことになる)

「とりあえず明日そっちに行くから!」

何とかならないこともある

かつひら

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